NewZealand Heraldによると、オールブラックスは今後、主催国から招待費をもらってプレーをしに行く、いわゆる「興行」の形でアメリカやアジアへマーケットを拡げていく目論見を持っているという。
All Blacks to hit the trail in the US
通常、国際試合での入場料は全て開催国が収益として確保する。
しかし今年、オールブラックスは英国へ300万ドルの「招待料」をもらって遠征した。
前回W杯の優勝から急速に低迷してしまったイングランドラグビーを少しでも盛り上げるため、集客力のあるオールブラックスを有料でも招致しようという決断であった。
試合としてはイングランドとオールブラックスの、開く一方の実力差を見せ付ける試合展開とはなってしまったものの、超満員の観衆はラグビーの醍醐味を満喫していったはずだ。
今後もこういった形式での遠征に可能性を見出したニュージーランドラグビー協会は、特に季節が逆で国内でのオフシーズンに遠征できる国、スポーツ興行で収益のあがる大きなマーケットとして、スポーツ大国アメリカや世界第三位のラグビー競技人口を誇る日本などをターゲットとして挙げていると見られる。
同時に、ジュニアオールブラックス(いわゆるA代表)やマオリ(ニュージーランド原住民族マオリの血をひく選手で構成されるナショナルチーム)などの2ndチームも、ラグビー後進国に世界レベルのラグビーを紹介するなどの目的での「有料遠征」が検討される。
サッカーなどの例を挙げるまでもなくスポーツにおいてトップレベルのプレーを「観る」ということは、フィジカルやスキルがそこに未だ遠く及ばなかったとしても、戦術眼の向上やモラルの方向付けに非常に有益だ。
また、McAlisterの移籍問題を取り上げた際にも言及したが、特に南半球のラグビー大国からの選手流出は真剣に考えていかなければならない問題である。
今回ニュージーランドが模索している方向は、こういった経済先進・ラグビー後進国の思惑と、経済的には苦しい南半球のラグビー先進国両者の思惑を噛み合わせる、ひとつの解決策になりうるのかもしれない。
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